orataro’s blog おらろぐ

よりよく暮らすヒントをお送りします

納得のいく道を歩むために、意識すべき一つのポイント

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夜も暑く、エアコンなしでは寝苦しい今日この頃。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

おらたろうです。

 

 

世間では終業式なんて言葉も聞こえてきて、いよいよ夏も本番だなと思った昨日、金曜ロードショーでは細田守監督の『時をかける少女』が放映されました。私自身、この映画は何回か観ているのですが、話を忘れがちな私は今回もまっさらな気持ちで観て、想定外の展開に涙を流してしまいました。今日はその中で感じたことを共有したいと思います。

 

(これより先はネタバレを含みます。ご了承の上ご覧ください。)

 

高校二年生の紺野真琴(こんのまこと)は、同級生の間宮千昭(まみやちあき)、津田功介(つだこうすけ)と仲の良い、野球が好きなふつうの女子高生。ある日、理科実験室で偶然見つけた「クルミ」をつぶしてしまったところ、”タイムリープ”できる力を得て、記憶の確かな過去に飛べるようになります。はじめこそ半信半疑な彼女でしたが、意識せずにその力が発動される中で能力に気づき、自分が望む形になるように過去へ何度も戻るようになります。

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彼女が自分の意志で何度も過去をやり直した先に待っていたのは、大好きで大切な友達、千昭との別れでした。

千昭は「クルミ」の持ち主であり、とある理由でその「クルミ」の力を使って真琴たちの時代へやってきた、未来の人間。彼は真琴がタイムリープをしていたことを知ると、その秘密が真琴たちの時代で広まることを危惧し、自分が生きる本来の時代へ帰っていきます。

 

彼女はより良い未来を歩むためにタイムリープをしたはずでしたが、かえって自分の大切なものを失う形になってしまいました。自分の意志でタイムリープしなければ、千昭と完全に会えなくなることはなかったかもしれません。結局、自分の意志でタイムリープしはじめる前の世界の方が、彼女自身何も失うこともなく、そのままでも幸せになれたかもしれません。

 

なぜ彼女は、自分の意志で行うタイムリープで自身の望まない方向に進んでしまったのか。

それは、タイムリープを『逃げるため』に使っていたからではないでしょうか。

 

「これまで築いてきた関係性を壊したくなくて千昭の告白から逃げたい」、

「本来自分が受けるはずだった”ツイてない”ことから逃げたい」、

彼女は、自分にとって不都合なことに真摯に向き合わず、それらに対する自分の気持ちをはっきりさせない・解決策を考えない・本当に自分が望むことを明らかにしないまま、その場しのぎで過去に逃げたことで、何度も同じ壁にぶつかり、元々手に入れていたものまでも失ってしまいました。

向き合いたくないことにきちんと向き合い、自分がどういたいのかはっきりさせ、本当の意味で前に進もうとしなければ、いくら過去に戻っても自分が納得いくようにはならないのではないでしょうか。

 

真琴は最後、自分の意志でタイムリープする以前に戻れた時、自分がどうしたいのか明らかにし、覚悟を決めた上で行動を起こして、タイムリープせずとも納得のいく未来を歩みはじめます。

私たちの人生もまた、向き合いたくないことに向き合う強さを持ち、自分の意志への”ちょっとした覚悟”を持つことで、結果として自分が納得いくような道を歩めるのかもしれません。

 

おらたろう

 

トップ画像 掲載元 (https://search.yahoo.co.jp/amp/realsound.jp/tech/2018/07/post-223315_1.html/amp%3Fusqp%3Dmq331AQGCAEoATgA)